春さんのひとりごと
<友人のベトナム訪問>
5月に日本から友人がベトナムを訪問しました。10日ほどのベトナム滞在で、前半は自分でツアーを申し込み、他の旅行客と一緒にツアーバスに乗って、メコンデルタの旅を楽しみ、後半はホーチミン市内をぶらぶらしてしていました。
ベトナムのツアーバスというのは、日本のツアーバスと比べるともう本当にお話しにならないくらい安く、かつ便利なものです。彼の申し込んだメコンデルタのツアーは2泊3日で、ホテル代と朝食込みで22ドル。
日帰りのクチトンネルのツアーだと、朝8時に出て夕方6時過ぎに帰るほとんど一日のツアーが、何と4ドル。またサイゴンからハノイまで約1800kmが、ツアーバスのオープンチケットを買えば、要所の観光地に好きな期間だけいることが出来て、そこに飽きてきたら好きな時にそのチケットを使用して、またさらに次の目的地を目指してその会社のバスに乗って行けるやりかたで、そのチケット代が片道で20ドルから約30ドル(旅行会社によって差があり)。
重い荷物を抱えていても、ホテルの近くまでそのバスは来てくれますから、それはそれは大変便利なものです。外国人のバックパッカーの観光客たちは、このツアーバスを大変重宝していて、節約出来るところでは徹底して切り詰めて、安上がりの旅を楽しんでいます。
彼も前半はこのツアーでその安上がりの旅を楽しんで来たので、後半はあまりどこにも出掛けずに市内観光と買物をして、その中の一日でカンザーまでバイクに乗せて案内しました。後ろの座席とはいえ、ベトナムでバイクに乗るのは初めての体験なので、不安と好奇心が半々でしたが、何とか無事ひととおりのコースを案内してサイゴンまで帰りました。
カンザーでは一人だけの記念植樹も体験しましたが、一番印象的だったのは博物館の前に置いてあるマングローブの大きな切りだったようで、「こういうのが昔はここらに生えていたんだね〜」としばしじっとそれを見つめていました。
深夜に彼を空港まで見送るタクシーの中で、「ベトナムでは何に一番驚いた?」と聞くと、即座に「無法なバイクの群れかなあ・・・。3人乗りどころか5人乗りも見た。信号無視も当たり前。一方通行を逆走してくるバイクも多い。よくこれで大きい事故が起きないもんだ。不思議だ・・・」という返事。
ベトナムに住んでいる私から見ると、ふだん当たり前のそういう光景が、やはり交通ルールの遵守に慣れた日本から来ると、(ベトナムというところはルールなどない、とんでもない無法地帯か!)と見えるんでしょう。まあ実際は大してスピードを出さずに走っているバイクが多いので、何とかさほどの大事故が頻繁に起きているわけではないんですが。
「またいつか必ず、このベトナムには来そうな確信がする・・・」と、空港で私と別れる時にそう言って、旅の後半で買った土産をいっぱい持って、深夜便の飛行機に乗り日本に帰って行きました。
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