春さんのひとりごと
<ベトナムでホームステイをする>
今年で7回目のマングローブ親善大使がベトナムに来ました。
今回の親善大使から正式に「ベトナムでホームステイ」をするというプログラムを取り入れました。
このホームステイをするに当たっては、日本語学校の校長先生とホームステイの対象となる家を回り、「日本人が泊まれる家」を絞り込んでいきました。
選定するに当たって私が一番必要とした条件は、何といっても受け入れてくれる家族の温かさです。家のキレイさ広さや設備の良さ・悪さなどはその後に来るものです。
今回は親善大使を受け入れてくれる家として、3軒の家に依頼しました。家族の状況をよく聞いてみると、両親ともすべて共働きで働いていました。
それで私が、「生徒たちの夕食を作るのは大変でしょうから、当日はみんなで集まってどこかで食事会をしましょうか」と提案しました。すると、「いや、日本の生徒さんたちの食事は我が家で用意しますよ。ベトナムの家族料理をみんなに食べさせたいと思います」と、3軒の家全部からそういう申し出があったのです。
これには大変感激しました。ベトナムの人(特にサイゴンの人)はお客をもてなす気持ちが大変強いのですが、今回のホームステイの家族には特に強くそれを感じました。
日本の生徒たちを迎えに来て、それぞれの家族に連れられて行く時には、(上手く家族と交流が出来ているだろうか)と、その夜は正直心配でした。しかしその翌日ホームステイを終えてホテルに帰って来た時に、全員が「本当に楽しかったです!」と言ってくれた時には大変嬉しかったです。
べトナムにはいろんな人たちがやって来ます。大人から大学生や高校生や小・中学生まで。その人たちはいろんな所に観光に行き、いろんな場所を訪問します。しかしベトナムを去る時、「何が一番印象に残りましたか?」と聞きますと、「ベトナムでこういう人と知り合えた。こういう友達が出来た。」という答えが多いです。「あの観光地は良かった。」というのは、すぐ答えとして返っては来ません。
異国を訪問した時の印象に残る思い出というのは、観光地や名所・旧跡などではなく、やはり人との出会いや触れ合い・交流などではないでしょうか。
そういう意味では今回の親善大使は、ベトナムの普通の家庭に泊まり、ベトナムの日本語を学んでいる生徒たちと徒歩で市内観光をし、ベトナムの恵まれない小学生たちとの交流会も実現し、この夏「忘れられない思い出」が出来たのではないかと思います。
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