春さんベトナム人の花嫁を娶るの記D
3月15日
公証役場に頼んでおいた、ベトナム語訳の書類を取りに行く。1階付近は相変わらず混雑している。2階に上がる。出来あがった書類は6枚ある。出生証明が2枚と結婚資格証明が4枚。
3月20日
結婚式の案内状を作りに行く。こういう時にベトナムでは同じような店が通りに固まっていて、一つの通りを何軒か訪ねて行けば内容・値段の点で納得いく店に行きつく。我々も4軒ほど訪ねて「ここに頼もうか」という店で案内状を頼んだ。色や形は様々だが、色は大きく3種類に分かれるという。
- 紙の色がアズキ色はベトナムに住む中国人(華僑)
- 紙の色がクリーム色はそれ以外の外国人
- 紙の色がピンク色がベトナム人
我々は一応ピンク色を頼んだ。案内状の中の時間帯をベトナム人と日本人は違えて印刷してもらう様にした。正式には6時が式の始まりだが、日本人向けには時間どうりの案内状を40部、ベトナム人向けには1時間遅れで来ると想定して5時からのを120部頼む。一枚が2,500ドンで全部で160部で400,000ドン。
3月21日
午後1時からベトナムの政府が指定した病院へ検査に行く。普通の病院に行き同じような検査を受け、「異常有りませんでした」と書類を持って行っても正式な書類としては受け付けない。ベトナム人同志が結婚する場合は、病院に行って検査など必要は無いが、外国人とベトナム人が結婚する場合はエイズが有るか無いかの検査を受けないといけない。
2人で行った所は3区のDa Lieu(ヤー リユゥ)という病院。この日に受け付けに行き並んで待つと、人が多くて何時に終わるか分からないので、事前に前の日に知り合いの人に番号を予約しておいてもらう。その番号札を持って当日2人で出かける。1時に着くが20畳ほどの広さの所にはもう既に人が満杯で待っている。見ると外国人の99%が台湾人であるらしい。それもどうみても釣り合いの取れない年齢の2人のペアのカツプルが多い(他人から見ると私もそう見えるのかも知れないが、私以上に)。
聞くところによると毎日こういう状態で台湾人の男とベトナム人の女性のカツプルが押しかけて来るという。台湾人は集団でやって来て、金にものを言わせてベトナムから若い女性を奥さんにして台湾に連れて帰るのだという。どれだけの人達が幸せな結婚をしているかは分からないが。そしてその2人を世話するブローカーらしき人達がそのそばで、並ぶ順番とか提出書類などをいろいろ面倒を見ている。我々もそこの受け付けに私のパスポートと彼女のIDカード、そして提出書類、3×4の写真を8枚付けて提出して待つ。
受け付けの前には、いつ呼ばれるか分からない状態でみんな押し合い、へし合いしながら待っている。みんなその順番が来ないと呼ばれないはずなのに、どういう神経なのか受け付けの前にコの字形に置いてあるベンチで待っている人達(受け付けの人に呼ばれた人たちが優先的にここに座る)の後ろにズラリと同じ様に並んでいる。ただでさえ込み合う受け付けの前が、その為にその席に座らないといけない人たちもスンナリと通れない状態である。その状態を見ていてもその部屋に居る関係者は注意などはしない。いつもこのような状態で見なれているのか、注意してもムダと思っているのか、その理由は良く分からないが。
そうこうして、待つことようやく40分して我々の順番になる。2人で1つの部屋に入るがその部屋には2人の男の医者と1人の看護婦がいた。その部屋の中にはツイタテが1枚あって、そのツイタテの裏ではまた2人の男女が待っている。最初通された時は2人だが、彼女はすぐ書類を持って別の部屋へ行かされる。残った私に最初は中国語(私も台湾人と間違えられたのかも)、それが通じないと英語で質問して来る。その英語も明瞭な英語ではないので理解しかねていると、次にベトナム語で喋って来た。どうやら「ズボンを脱げ」といっているらしい。
怪しげな雰囲気になってきたぞ……春さんどうする?次号をお楽しみに!!
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