春さんベトナム人の花嫁を娶るの記E
どうやら「ズボンを脱いで○○○を見せろ」と言っているらしい。しかしツイタテの後ろには別の組が控えているし、こんな所で脱ぐのもタメラわれたが、医者は「早くしろ!」と催促してくる。「あそこを見せろ」という相手の望み通りに見せると、何のことはない1秒も見ただけでOKと言っておしまい。一体この部屋は何を検査するための部屋なのかが分からない。あとで他の人に聞くと、本当の男か女なのかをここで調べるためではという推測をする人もいたが…・。
次に行く所は性病検査と血液検査である。その前に検査費用として受け付けに445,000ドンを払わないといけない。そこで待つ時間は15分ほどで最初に性病検査に通される。ここのやりかたは前々から人から聞いていたが、男のあそこに細くて、長い棒を突っ込んで調べるのだが、それが何とも手荒くて、痛いそうで、終わった後は皆んな股間を押さえて出て来るというではないか。
その検査を免れる方法があって、その検査をする看護婦にワイロを払えばその痛い思いをする事無く検査が終わると言う。「本当かいな?」という気もするがとにかく中に入らないことにはどんな様子なのかは分からない。
部屋に入ると、検査をする机の上に約10cmくらいの緑色の細長い棒が並んでいて、これをあそこに突っこむのだなというのは分かる。そしてその棒を消毒するためなのか、アルコールランプが机の上に火を点けた状態で置いてある。その横に何と5万ドン札や2万ドン札が「あなたも払いなさい」というが如く、これ見よがしに置いてあるではないか。(やはりうわさ通りだ)と思い私もすぐ5万ドン札を机の上に置くと「何だ、これは」という言葉ではなく「いや〜有り難う」という返事が直ぐ返ってきた。そしてその後の検査はというと「パンツを脱ぎなさい」と言ったあとは、本来はあそこに突っ込むべき棒を形だけあそこの横に添えてチョンチョンと叩いて、それだけでもう「ハイ、おしまい」と本当に終わってしまったではないか。その間10秒足らずのことで、あっけにとられるくらい短かった。
こういう正式な病院でもワイロが大手を振ってまかり通っているというのは、日本の感覚からすると信じがたいことだが事実であった。しかし1人が2万ドンから5万ドンを毎日払っているとすると、毎日最低50人はいるはずだから、彼女1人の懐に入らないにしても相当な臨時収入になることは間違いない。
そのあとはこの部屋を出ると、血液検査に行く。ここでもまた部屋に入る前に皆んな並んで待っている。その並び方は入り口近くに置いてある3っの長椅子に座って待つのだが、どこが先頭でどこが後尾なのかが最初皆んな分からなくて、割り込んで座った者の勝ちという感じで、順番待ちと言うルールでは皆んな動いてはいない。ここでも係員はキチンと並ばせるような努力はしない。患者の行動に任せているという状態である。
ここで待つこと20分。血液検査は大して時間も掛からず終了した。全部で1時間半ほどで終了したから、それほど時間は掛からなかった。2時半終了。検査結果は3日後になるとのこと。
フー(深いため息)…このあとまだ精神鑑定が待っている……結婚?!、それ自体が大仕事、仕事なんてやっている暇なんぞアリマッしぇ−ン。仕事は結婚すること、当分の間、これに専念させていただきます。言ってたわけがわかったぞ。めげたらいかんぜよ。がんばれ春さん。次号へ続く−
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