春さんのひとりごと
< 3年ぶりのマングローブ親善大使・ベトナム訪問 >
今年は実に3年ぶりの、マングローブ親善大使のベトナム訪問となりました。しかも今年は親善大使史上、一番参加者の多い親善大使となりました。
一昨年はSARS.、昨年は鳥インフルエンザが発生して、2年続けて親善大使も中止になり、ベトナムそのものからも観光客の足が遠のきました。
そしてこの3年の間に、ベトナム側でも変化したものがいくつかありますが、一番の変化はやはり物価の上昇でしょう。親善大使の生徒たちがいつも利用していたホテルの料金も上がっていました。レンタカー代も同じように上がりました。
これには止む得ない事情もいろいろありますが、やはり何といっても原油の高騰が一番大きい要因です。昨年までは1リットル=5000ドンだったガソリンの価格が、今や10,000ドンと2倍。さらにこれからもまだまだ、物価の上昇は続いていくでしょう。
次にカンザーでのマングローブ林探訪で、いつも挑戦していたコースのあまりの変貌ぶり。この3年の自然の変化で、今までマングローブ林を探訪していた時に、小道として歩いていたものが8割ほど崩れてなくなっていて、みんなクリークの中のコールタールのように練り込む泥の中を歩く時間が多くなり、親善大使史上最強の難コースになりました。
生徒たちみんなも、腰まで埋まる泥と格闘しながら歩いていました。30分も同じような状況が続くと、さすがにみんな悲鳴を上げていましたが、無事に終って見るとそれはそれで、またどこかで懐かしい体験として残っていることでしょう。
さらに今年はベトナムの生徒たちとの交流会も実現しました。ベトナムでは外国人との生徒同志の交流会などは、人民委員会の許可を得るまでに煩雑な手続きが掛り、なかなか簡単には実現しないのですが、今回はベトナム側のある先生の協力により、日本人の生徒たちと大変素晴らしい交流会を持つことが出来ました。
日本から来た生徒たちにとっては、遠い異国のベトナムという地で、同じ年齢の生徒と友達になれたという経験は、単なる観光地や名所を訪れたのとは違い、ベトナムという国を思い起こす時に、胸が高鳴る嬉しさを感じてくれるに違いないと思います。
またベトナム人の学生たちにとっても、こういう外国の若い生徒たちとの交流会がこれからももっともっと広まれば、ベトナム人の若い人たちの視野も広まり、将来はベトナムの国自体もさらに開かれた国になっていくことでしょう。
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